2015年5月1日金曜日

横須賀っていえばHIDEだった



先日の僕のトークショーに東京から遠い横須賀に駆けつけてくれた女の子がいるんだけど、彼女は横須賀は遠く感じないそうだ。



聞くと、なんでも17年前に亡くなったHIDE(もうそんなに経った!(驚))のお墓参りなどに来ているそうだ。20代くらいに見えるのに、なぜHIDEを・・・



それを聞いて、横須賀といえば「HIDEのふるさとだ」という認識が以前は強かったことを思い出した。

HIDEミュージアムも最近まであったように思っていたが、もう10年も前に無くなっていたことに、時間の流れる早さを感じた(小泉元首相若かったもんなぁ)。


横浜に引っ越してきた当初、横須賀や走水はなんか居心地がよくて、制作に行き詰まったときにはしょっちゅうリフレッシュしに行っていた。(ここ最近ご無沙汰だったが)

特に走水の海を見ていると和む。昔ながらの漁村の前を大型タンカーが往来する光景が何とも言えず、面白い。
(昔、TV「未来シアター」で息子と海を眺めていたのも走水の海岸です)



車で聞いている僕のベストCDには、ジャンルとわずいろんなミュージシャンの曲が入っていて、HIDEも一曲だけ入っている。

「HURRY GO ROUND」という曲。


HIDEの最後の曲。正確には亡くなった後に発見されたテープに入っていた曲だったと思う。

この曲の中で、僕が特に好きな箇所は、最後の方で3拍子になるところ。

そこの歌詞は、まるで僕が金魚に救われた「金魚救い」と同じようなことが書かれているんです。

抜粋しますと、




「あの日、見えなかった 愛でるべき花たち いま日だまりの中 首かしげ それでも優しく微笑んでいる」





「若いときには気にもならなかった美しい花。ようやくその美に気がついた。そんな僕にも花たちは微笑んでくれている。」 そういっているようにも思うんです。もう一つの解釈として。

人間ってそれまで何とも思わなかったものや、汚いと思っていたものが、突如として美しく見えたりする時があるんですよね。






深堀隆介
Riusuke Fukahori









2 件のコメント:

  1. 深堀さんの「金魚救い」と、hideさんの「ロックとの出逢い」は、どこか似ているのかもしれませんね。
    hideさんはロックに目覚めた瞬間を“初期衝動”と言っていました。
    彼の歌には、そんな昔の自分へ向けて作ったと思われる詩もあるんです。
    『見降ろしたそこは 昔欲しがってた場所 あんなに遠く思えた君は…』
    深堀さんもhideさんも、“初心”をずっとずっと大切にされるお人なんでしょうね。

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  2. No.8945さん
    ありがとうございます。「初期衝動」なるほど、衝動とは理由をつけて起こるものではないんでしょうね。
    自分の生い立ちや経験などが絡み合って起こる現象かもしれません。

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