2015年9月24日木曜日

テレビ撮影で・・・考えさせられた日





今日はテレビの年末特番の取材があった。


いろいろディレクターの方から質問をもらいながら方舟の金魚を描いていたんだけど、


「立体的に見せる重ね方にはどういう計算があるんですか?」 「感覚で描いています。計算はありません。」「いえ、具体的なこう計算しているとか~」や、


「どれくらいこだわりがありますか?」「こだわり・・考えたことない、日々の観察しかないです」 「そういうのではなくて~」


など、質問の内容が漠然としていて、答えづらい質問で終始噛み合わなかった。


どうやら僕の感覚は専門家的だそうだ。一般の感覚とものすごいギャップを感じた日だった。



番組が「外国人もびっくりなスゴ技日本人」的なテーマだったから仕方がないとも思った。








アートで重要なのは表面的な技巧ではなく、内在するコンセプトやメンタルだ。という意識が僕の中では強く、「描く意味」とか、「なぜこうしたか」など、内面を中心に僕は話してしまう。それと同時に意味など関係無く感覚で描くこともあり、人からみたら計算や技みたいなものは、実はやっているんだろうけど、僕自身その自覚が無い。


それがテレビ制作側にはあまり面白くなかったみたい。


どちらかといえば「樹脂をこんなに重ねています~!」とか「リアルをこんなに追求しています〜!」みたいな わかりやすいアーティスト像が欲しいみたい・・・・そういうイメージで番組を作りたいようだ。


僕の真意はあまり重要に思われていない気がする。 まぁ、いつものことだが・・・(でもアーティスト目指す若い人たち!本当は内面が重要なんだよ!)



僕は、どこにもいないアーティストになりたいので、テレビ側が造り上げたいアーティスト像を押し付けられると、いつもストレスを感じる。

僕は正直に振る舞いたいだけだ。 マスメディアの前だけでキャラクターを演じたくはない。素のままの深堀でいたい・・・と、いろいろ考えた今日一日だった。








隆介
Riusuke











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